無理すぎる

最近はずっと昼夜逆転の生活を送っているんだが、今日は成績発表と健康診断のため学校へいかなくてはならなかった。夜中ずっと起き通し、朝出かける。体内時計は午後9時ごろでまだ眠くなる時間ではなく、むしろ頭に妙なテンションが詰まっているおかしな状態で登校した。

最寄駅から学校まで雨の降る中を一キロほど歩き、途中この春休みほとんど運動してなかったことに気付く。雨の降る中、汗だくになって到着。まさか一キロでヘタレるとは……。

成績はこの際どうでもよい。つぎに健康診断時に身長・体重・視力をはかったんだが、待つ間暇だったので前に並ぶ全然知らない男の診断表をこっそりのぞき、驚く。そいつはどう控えめに見ても普通の体格だったのに、俺より10キロ重く、10センチ低かった。俺筋肉が削げ落ちてるみたいです。勝手に大ピンチ。

その後心電図をとり、次いで尿検査をする。家を出る前に出したばかりだったので、トイレの中で放り出したまま無表情でしばらく待った。感覚的にはこの間が一番長かったように思う。幾人かの見知らぬ学生に先を越されたが、その間に一度だけトイレの中で知り合い同士が偶然再会し、微妙な笑顔で挨拶するさまを目の当たりにした。知り合いをたくさん作っていなくて心底良かったと思う。

最後に内科検診をうける。あの聴診器を当てるやつ。大の男が二十人近く、小さな待合室で上半身裸になって待っているさまは滑稽という以外に表現のしようがないが、ともかく、程よく筋肉のついた逞しい体が並ぶ中、筋肉質でない脂肪の塊の裸身をさらす。あまり想像していただきたくないが、変に痩せてるのに脂肪のしっかりついてる肉体はだいぶかっこ悪いぞ。気をつけよう。

でしばらく待ち、いよいよ見てもらうことになり、先生が胸に聴診器を当てる。このとき先生の様子が変で、しきりに「音は正常なんだけどなぁ」なんて意味深なことをいって不安を煽った。あとで自分が徹夜していたことに気付き、なんだか申し訳ない気分になったりする。健康診断前ぐらいちゃんと寝よう……

で、帰りも一キロ歩いた。ここまで歩いてきたので帰りも歩かざるを得なかったのだ。俗にこれを「自業自得」という。学校についてから一通り終わるまで一時間、徒歩は往復で大体三十分の計一時間半の活動だったが、体力のほとんどを損耗する大した冒険だった。

日記終わり。